第144回講演会のお知らせ

魂の帰る場所 南信州和合地区~地域のこしの取り組み~

日付: 2017年10月14日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
飯野悠子氏(集落支援員)氏
1983年生まれ。幼少期は父親の転勤により転々とするが、その後大学を卒業するまで東京で暮らす。大学時代、NGOのワークキャンプに参加し、初めての海外フィリピンへ。そこで出会ったキラキラした目を持つ大人たち。一般的には「貧困」と呼ばれる国で生き生きと暮らす人々に魅了され、長期休暇を利用してアジア・南米数ヶ国を旅する。旅が高じて、卒業後はタイで就職。日本語教師として5年半勤務したのち、なぜか帰国する。
「豊かな暮らし」を求め、2014年長野県阿南町和合地区に「地域おこし協力隊」として着任。現在、移住4年目。都会の生活とは180度異なる山ん中での暮らしを満喫中!

概要:
『東京発→アジア経由→ど田舎着』
放浪期間も経て、「地に足のついた生活を」と辿り着いた先は、長野県の南端「阿南町」の中でも、最も過疎高齢化の進む「和合地区」。人口175名、高齢化率(65歳以上)60%、小学校児童4名、スーパー・コンビニもちろんなし。訪れる人は「この道の先に本当に人が住んでいるの?」と不安になるような細く曲がりくねった谷底の道の先に集落が点在している。田畑や山からの恵みを受け、丁寧に暮らすお年寄りから学ぶ日本元来の姿や豊かさを紹介。
『全国各地で活動する地域おこし協力隊とは』
メディアでも頻繁に取り上げられるようになった「地域おこし協力隊」。その制度と活動事例、実際に活動する隊員、任期終了後定住した隊員の様子を紹介。
『人口176名の山間地域・和合地区の地域のこし』
日本各地で進む過疎高齢化。「人」によって受け継がれてきた地域性に富んだ文化・伝統が、今、消滅しつつある。和合地区もこの例外ではない。このまま、美しい文化・伝統が消えゆくのを眺めているだけで良いのか。「地域を残す」ための、和合地区での取り組みを紹介。

第143回講演会のお知らせ

黒田忠男氏(歴史文化交流フォーラム副理事長)
「津山の洋学の軌跡をたどる─宇田川家、箕作家を中心にして─」
南塚信吾氏(歴史文化交流フォーラム理事長)
「箕作麟祥『万国新史』のできるまで」

日付: 2017年9月16日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

概要:
西洋各国のアジア進出が盛んになるにつれ、江戸末期の日本ではヨーロッパの進んだ自然科学のみならず、彼の地の歴史や政治経済についても熱心に学ばれるようになった。現在、本NPO付属の世界史研究所で翻刻を進める『万国新史』の著者箕作麟祥も、幕末から明治初期を代表するそのような洋学者のひとりである。講演では、まず、箕作が属した津山藩の洋学の伝統を、津山洋学資料館等の資料をもとに紹介する。さらに、明治初期に刊行された『万国新史』の意義について、その成立過程と内容を検証しながら考えてみたい。

mitsukuri1

mitsukuri2

第142回講演会のお知らせ

上海と横浜 ― 二都物語

日付: 2017年7月8日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
有賀英樹(ありが ひでき)氏
昭和19年生まれ。一橋大学法学部卒業後、三菱銀行に入行。平成5〜9年、三菱銀行初代上海支店長を務める。現地では、日本商工クラブ副会長や日本人学校理事などとしても、交友や見聞を広めた。ほかに、香港(4年)、北京(2年)など、中国を中心に海外勤務を経験している。現在は、ディ・アイ・エンジニアリング株式会社監査役を務めるかたわら、横浜黒船研究会に所属し、同研究会や業界主催の研究会、大学OB会、高校のセミナーなどでしばしば講演を行っている。

概要:
横浜と上海は、ともに19世紀中ごろ外圧によって港を開き、外国人居留地を形成し、その後、開港都市として発展した等共通点が多く、いわば双子の姉妹とも言える。しかし、その後一方は半植民地化の道を辿り、一方は主権を保持し強国になった。双子の姉妹の運命を分けたのはいったい何だったのか?
横浜は、2009年に開港150周年を迎え、市を挙げて盛大に祝った。一方、上海は1843年に開港して以来、この170年間一度も開港を祝ったことはない。上海に とって開港はいわば屈辱のシンボルであって、祝う対象などではなかったのだ。
横浜居留地も幕末の開港当時、一歩間違えば “第二の上海租界” になる可能性は充分あった。それを避けることが出来たのは何故か?そこには徳川幕府の英知と策略による必死の抵抗と、当時の国際情勢の動向が日本にとって幸いしたことが見て取れる。
東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)初代上海支店長の有賀英樹氏が、現地での経験を踏まえ、さまざまな角度から上海と横浜を比較しながら 横浜開港の歴史的、且つ国際的意義を語る。

第141回講演会のお知らせ

ロシアの歌、日本の歌~知られざる交流の歴史~

日付: 2017年6月10日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
森谷理紗(もりや・りさ)氏
芸術学(音楽学)Ph.D 3歳よりピアノを始める。東京藝術大学音楽学部楽理科、同大学院修士課程(音楽学)を経て渡露。グネーシン記念音楽大学研修後、チャイコフスキー記念モスクワ音楽院大学院で博士号(芸術学/音楽学)取得。同時に同音楽院作曲科3年に編入し、後卒業。2010年度日ロ青年交流センター若手研究者等派遣フェローシップ≪日本人研究者派遣≫受給。2011年モスクワ音楽家協会150周年記念音楽コンクール作曲部門グランプリ。2013年国際パイプオルガン作曲コンクール第3位(モスクワ音楽院)。2017年4月、著書『20世紀から21世紀初頭にかけての二つの音楽文化の相互作用:日本とロシア』(ロシア、サラトフ音楽院)出版。11年間のロシア生活を経て2017年帰国。

概要:
「遠き隣国」-ロシアと日本は21世紀の現在においても互いに未知の国というイメージがある。しかしながら、両国の文化面での交流は歴史の中で存在してきたし、今も存在している。今回の講座では、「歌」に焦点を当て、ロシアの歌が、戦後に日本人の「心の歌」とされる歌謡曲の黎明期に与えた影響について、音楽や映像資料とともに知られざる交流の歴史を紐解いていく。全く共通性がないと思われているロシアの歌と日本の歌謡曲のあいだには、戦後のシベリア抑留やうたごえ運動など、いくつもの歴史上の偶然がもたらした繋がりがあった。

第140回講演会のお知らせ

南洋の植民と戦争の跡を訪ねて

日付: 2017年5月13日(土)
時間: 15:30 – 18:00  *通常より30分早い開始
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
南塚信吾 氏(歴史文化交流フォーラム理事長)
黒田忠男 氏(歴史文化交流フォーラム副理事長

概要:
第1次世界大戦後のベルサイユ条約により、日本は赤道以北のドイツ領ニューギニアの統治を国際連盟から委任された。南洋庁を設けるなど、日本は同地域の島々の開拓と殖産に積極的に関与し、しだいに日本からの植民も進んだ。しかし、第2次世界大戦(太平洋戦争)においては、その島々が日米両軍の激烈な戦場と化すこととなった。
講演では、この4月に訪問した際の記録をはじめ、映像資料を交えながら、その植民と戦争の歴史を紹介する。前半では、黒田がグアムとポンペイ(旧ポナペ)、後半では南塚がパラオとサイパンについて語る予定である。

第139回講演会のお知らせ

日の丸飛行機を世界の空へ

日付: 2017年4月22日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
戸田 信雄氏
三菱重工、航空宇宙部門で長年に亘り戦闘機、ヘリコプター、旅客機、宇宙ロケット等の開発、生産に携わった。今日のMRJ開発事業の先駆けとなる社内研究を推進し、経産省並びに政府政党からの支援態勢のもと、開発新会社設立を実現し初代社長も務める。この間、H2Aロケット6号機の失敗や初の国産ヘリコプター墜落等の厳しい失敗も経験したが先輩諸氏の温かいご支援で乗り切る事が出来た。

概要:
航空機の歴史をたどりながら、日本のかっての優れた航空機技術や戦後の同分野の復活の様子を話す。そして、技術立国日本として、今こそ世界の空に日の丸飛行機を送り出す時だ。

第138回講演会のお知らせ

江戸を歩く~両国歴史散歩(エクスカーション)

日付: 2017年3月4日(土)
時間: 15:00 –
集合場所:JR両国駅西口改札出口

行動予定:(地図をご参照ください)
15時〜16時 回向院、吉良邸ほかの歴史散策
16時〜18時 江戸東京博物館見学
18時10分〜 懇親会(両国八百屋町花の舞 江戸東京博物館前店)
* 皆さまのご都合に合わせて、どの時間帯から参加されてもかまいません。

参加費:
江戸東京博物館入場料:600円
懇親会費:5,000円(ちゃんこ鍋付き、飲み放題)
*懇親会に参加ご希望の方は、予約の都合上、2月26日までに、メールかFAX、またはお電話で事務局までご連絡ください。

両国マップ

第137回講演会のお知らせ

ヴァラナシィにおける信仰

日付: 2017年2月11日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
宮崎 智絵氏 (二松学舎大学)
専門は宗教社会学、比較文化、比較宗教。インドの宗教と社会を中心に研究。立正大学文学部助手を経て、立正大学・二松学舎大学・日本大学理工学部で講師。インドのヴァラナシィをいろいろな視点で調査している。論文に「インドにおける日本人女性の結婚とコミュニケーションの行為選択」(二松学舎大学国際政経論集第19号)「インドにおける宗教的マイノリティと日本人女性の結婚」(二松学舎大学論集59号)などがある。

概要:
インドにおいてヒンドゥー教は、カースト制度など社会制度や日常生活にも深く根を下ろしており、80%近くの人々が信仰している主要な宗教です。そこでヒンドゥー教の聖地として有名なヴァラナシィについて、現地調査をもとに信仰の実態についてご紹介します。ヴァラナシィは、マニカルニカーガートを中心とした死、ダサシュワメードガートを中心とした生の機能をもつとともに、三つの巡礼路による聖域とが重なった多重構造の宗教都市です。さらに、日常の生活の場として俗なる空間でもあります。巡礼者にとっての聖地と居住者にとっての日常とが共存している都市なのです。また、このようなヴァラナシィにインド人と結婚して居住している日本人女性へのインタビューを通して、インドの社会や信仰、あるいはどのようにインドに同調、差異化しているのかについて紹介したいと思います。

第136回講演会のお知らせ

幕末・上州・国定忠治

日付: 2016年1月14日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
木村英明(きむらひであき)氏(歴史文化交流フォーラム会員)

概要:
幕末には無宿人一般を指すものとして「上州無宿人」という表現が広まるほど、上州からは人別を外れて無職のままさ迷う渡世人が輩出しました。なかでも、その行動が幕藩体制に対する反逆の色合いを強くおび、公儀が長年追い続けた存在が国定忠治でした。忠治が生きたのは、天保の大飢饉、大塩平八郎の乱、蛮社の獄、アメリカやフランスなど外国船の来航、天保の改革の失敗、そして鼠小僧の暗躍など、傾きつつある徳川幕府の姿が露わになった時代でした。
上州地域の代官も務めた、水野忠邦の英吏、羽倉外記による基礎資料『赤城録』をはじめ、当時の古文書を参考にしながら、忠治の存在がその時代に占めた意味を考えたいと思います。

第135回講演会のお知らせ

近世琉球の生活史―内在する文化/外来の文化―

日付: 2016年12月17日(土)
時間: 15:00 – 17:00 (いつもより、開始が1時間早いことにご注意ください。)
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
得能壽美(とくのうとしみ)氏(法政大学)
琉球史、とりわけ八重山の歴史研究を専門とする。出版社勤務ののち、石垣市教育委員会職員(石垣市立八重山博物館・市史編集課)。現在は千葉県在住、大学講師のほか、石垣市史編纂などにあたる。著書は『近世八重山の民衆生活史―石西礁湖をめぐる海と島々のネットワーク―』ほか、沖縄県史、石垣市史、竹富町史、与那国町史などの近世部分を執筆。

概要:
琉球・沖縄の歴史を知るための史料は、戦争(1609年島津侵攻+沖縄戦)、世替わり(琉球処分)、あるいは自然環境や災害により多くが失われましたが、個人および県史や各市町村史などによる掘り起こしがあり、近年では王家である尚家文書や台湾大学所蔵史料などが公開されています。そういった歴史史料を中心に、島々に内在する文化と外来の文化という視点から、琉球・沖縄の生活史を考えてみたいと思います。
外来の文化では、たとえばサツマイモ・サトウキビは琉球・沖縄に古くからある作物ではなく、近世になって中国から導入したもので、琉球での栽培は住民の生活に大きな影響を与えたのですが、琉球を経由してヤマト(日本)にも広がって重要な作物になりました。
内在する文化は、自立にかかわるもので、事例のひとつは日本最西端の与那国島における水田稲作の展開について紹介したいと思います。