事務局だより(2018年8月29日)

前回7月の講演会では、水を用いた最先端技術をめぐってお話を伺いました。柔軟で変化自在な水を強剛なパワーに変えて、食品から建築・土木、乗り物、原発処理にいたる様々な領域で応用していく目覚ましい技術力と、その開発に注ぐ情熱を熱く、かつ分かりやすくご教示いただきました。
次回講演会では、講演者が7月に視察した中国東北部から、今回は特にハルビンを取り上げて、旧満州と戦争の史跡の様態を現代の動勢を踏まえつつお話しいただきます。
どうぞ奮ってご参加ください。

8月は夏休みのため、講演会はお休みをいただきました。9月から再開し、実りの秋に充実したひと時を皆様にお過ごしいただけるように努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。10月は20日(第3土曜日)に、9月講演に引き続いて、中国東北部の瀋陽と大連についてお話しいただきます。
詳細は追ってお知らせいたします。


夏との別れは若い日々との別れと、思いが重なります。この夏、幾人かの親しい人が去っていきました。ともに愛おしい時を過ごしてくれたことに深く感謝しつつ、心から哀悼の意を表します。

―またひとつ旅を終えたる晩夏かな(稲畑汀子)

第154回講演会のお知らせ

『中国・東北のいま―「戦争」と「現代化」―』(前編)

日付: 2018年9月8日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
南塚信吾(みなみづか しんご)氏(歴史文化交流フォーラム理事長)
紺道樹義(こんどう きよし)氏(歴史文化交流フォーラム会員)

概要:
中国東北部は、言うまでもなく、日本の近現代史と深く重く結びついた地域である。特にハルビンは、安重根記念館や関東軍第731部隊の罪証陳列館が設けられているほか、満蒙開拓団の派遣ならびに引揚げに際しては拠点的位置づけを担った都市でもある。それら歴史の出来事を確認しながら、現在どのようにその史跡が扱われているのかを映像を交えて紹介しながら、問題点を歴史的に考察する。おもに南塚が報告を行い、同行者であった紺道が追加説明をする。