4月の講演会では、近年深刻な課題として浮上してきたマイクロプラスチック問題をはじめとして、日本が抱えるゴミと環境の問題一般について、リサイクルのあり方やゴミ処理施設の現況等々、講演者独自の取材に基づいて詳しくご説明いただきました。我々が日々排出しながら無頓着になりがちなゴミの行方を、正確に把握し、社会に伝えようとする講演者のジャーナリストとしての使命感に圧倒されるお話しでした。
次回5月は、この春にインドとネパールを視察してきた講演者の方から、両国それぞれの歴史的発展や関係、現況について語っていただきます。
どうぞ奮ってご参加ください。
6月はいつもの渋谷の講演会場を離れ、歴史や文化の現場を訪れるエクスカーションを行います。以前に、同様の試みを横浜と東京両国で行い好評を得ましたが、今回は埼玉県の川越へ赴く予定です。第2土曜日の8日に開催いたします。また、7月の講演会では、北東アジアにおけるユダヤ人をテーマにお話しいただきます。
詳細は追ってお知らせいたします。
5月の大型連休は一大行楽シーズンでもあれば、田植えの時期でもあります。長く海外で遊民生活をしていたころ、たまたま出会った同胞たちに、心に浮かぶ故国の風景について尋ねてみたことがありました。もっとも多く得た返答が「水田」でした。青々とした稲を立ち並べて平らかに広がる水田には、都市出身者まで含めて、我々の郷愁を誘ってやまない原風景があるのかもしれません。
―さをとめのあやめを抜て戻りけり(正岡子規)