前回3月の講演会では、色丹島を中心に北方領土の現況についてご紹介いただくと同時に、行政や学校の現場における北方領土問題への取り組みとその問題点について詳しくお話しいただきました。国境や領土の概念、国際政治上の実践をめぐっても、質疑応答で熱心な議論が交わされました。
次回4月の講演会では、戦前、1935年の沖縄の庶民生活を写した貴重な写真をもとに、その民俗文化に光を当てていただきます。
どうぞ奮ってご参加ください。
5月の講演会は、26日(第4土曜日)になります。県境を越えた地域協力を進める三河(愛知県東部)と遠江(静岡県西部)と南信(長野県南部)、いわゆる三遠南信の取り組みについてお話しいただきます。6月は、日本の美術運動にも影響を及ぼしたクロアチアの彫刻家、メシュトロヴィチをめぐってお話しいただく予定です。
詳細は追ってお知らせいたします。
とりわけて厳しかったこの冬の寒さを忍んできた桜のつぼみが、かえってそれゆえに早くほころびはじめています。それぞれが抱く思いや希望の種子もまた、麗しく花開く春となるように願います。
まもなく3月ですが、講演会のある弥生3日は、副理事長として本NPOの発展に尽力された橋爪啓二さんの命日にあたります。春の到来は、別れの季節でもあることがせつなく想起されます。
―くるしくて はるかのはな は ひらくかな(野田誠)