事務局だより(2015年4月22日)

前回の講演会では、3月にマルタ、キプロスの踏査旅行を終えたばかりの講演者から、まだまだ謎の多いフェニキア人の足跡を地中海に求め、発掘調査の現場や各地の遺跡の画像を交え、最新のお話しをうかがいました。
5月の講演会は、この4月にオバマ米大統領とカストロ現議長の59年ぶりになる首脳会談でクローズアップされた、カリブ海の社会主義国家キューバを取り上げます。講演者が4月に訪れた際の映像もお見せいただきながら、その歴史と直近の姿を語っていただきます。
どうぞ奮ってご参加ください。

6月の講演会は第1土曜日の6日の開催となります。沖縄のお話しを予定しています。詳細は追ってお知らせいたします。


4月は雨の多い不安定な天候に、不便を被られた方もおいと思います。それでも、深まる緑に、人も含めて新しい命の躍動が目に嬉しい季節です。どうぞ晴れ晴れとした黄金週間をお迎えください。

―遠足のおくれ走りてつながりし(高浜虚子)

第118回講演会のお知らせ

「変貌するキューバ ― 4月訪問の印象を踏まえて」
南塚 信吾 氏

日付: 2015年05月02日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師プロフィール:
南塚 信吾(みなみづか しんご)
1942年、富山県生まれ。千葉大学・法政大学名誉教授、世界史研究所所長、歴史文化交流フォーラム理事長。専門は東欧史、世界史研究。世界史関係の主な著作に、『帝国主義の時代』(共著)講談社、『世界史辞典』(編集委員)角川書店、『アウトローの世界史』日本放送出版協会、『世界史なんていらない?』岩波書店などがある。

講演要旨:
1950年代末のフィデル・カストロやチェ・ゲバラに率いられた革命、さらに米ソが一触即発の事態に至った1962年のキューバ危機で、キューバが東西冷戦の極点の舞台となったことは、現代史上つとに名高い。その地の歴史と現在を、講演者が4月に訪れた際の印象を踏まえつつ紹介する。