第142回講演会のお知らせ

上海と横浜 ― 二都物語

日付: 2017年7月8日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
有賀英樹(ありが ひでき)氏
昭和19年生まれ。一橋大学法学部卒業後、三菱銀行に入行。平成5〜9年、三菱銀行初代上海支店長を務める。現地では、日本商工クラブ副会長や日本人学校理事などとしても、交友や見聞を広めた。ほかに、香港(4年)、北京(2年)など、中国を中心に海外勤務を経験している。現在は、ディ・アイ・エンジニアリング株式会社監査役を務めるかたわら、横浜黒船研究会に所属し、同研究会や業界主催の研究会、大学OB会、高校のセミナーなどでしばしば講演を行っている。

概要:
横浜と上海は、ともに19世紀中ごろ外圧によって港を開き、外国人居留地を形成し、その後、開港都市として発展した等共通点が多く、いわば双子の姉妹とも言える。しかし、その後一方は半植民地化の道を辿り、一方は主権を保持し強国になった。双子の姉妹の運命を分けたのはいったい何だったのか?
横浜は、2009年に開港150周年を迎え、市を挙げて盛大に祝った。一方、上海は1843年に開港して以来、この170年間一度も開港を祝ったことはない。上海に とって開港はいわば屈辱のシンボルであって、祝う対象などではなかったのだ。
横浜居留地も幕末の開港当時、一歩間違えば “第二の上海租界” になる可能性は充分あった。それを避けることが出来たのは何故か?そこには徳川幕府の英知と策略による必死の抵抗と、当時の国際情勢の動向が日本にとって幸いしたことが見て取れる。
東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)初代上海支店長の有賀英樹氏が、現地での経験を踏まえ、さまざまな角度から上海と横浜を比較しながら 横浜開港の歴史的、且つ国際的意義を語る。

事務局だより(2017年5月24日)

5月は、かつて日本の委任統治領であった南洋諸島のうち、グアム、ポンペイ、パラオ、サイパンの4島を中心に、植民と戦争の過去を辿るお話を伺いました。土地と人々の記憶に残る20世紀史の生々しい痕跡が、現代のわれわれの存立の基盤にも思いをいたさせるような、深い余韻を残す講演でした。

次回6月の講演会では、音楽学者であると同時に作曲家でもある講演者をゲストにお迎えします。確固とした底流の存在にもかかわらず、現在、顧みられる機会が多くない日露文化交流史ですが、講演では、ロシアの歌と日本の歌謡曲の繋がりというユニークな視座からお話しくださいます。

どうぞ奮ってご参加ください。

7月の講演会は、8日(第2土曜)16時から、幕末の横浜と上海の状況を比較検討するお話を予定しています。また、8月は事務局の海外出張等のため、月例講演会はお休みとさせていただきます。9月以降の予定は追ってお知らせいたします。


例年よりだいぶ早い夏日の到来に、日差しに手をかざし、汗をぬぐいながらの街出になった5月でした。いっぽうで、公園や家々の垣根越しには、早々と紫陽花が浅い色を帯び始めて、雨の季節が近づきつつあることを感じさせます。蒸し暑さが増していく季節ですが、健やかにお過ごしください。

―番傘の軽さ明るさ薔薇の雨(中村汀女)

第141回講演会のお知らせ

ロシアの歌、日本の歌~知られざる交流の歴史~

日付: 2017年6月10日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
森谷理紗(もりや・りさ)氏
芸術学(音楽学)Ph.D 3歳よりピアノを始める。東京藝術大学音楽学部楽理科、同大学院修士課程(音楽学)を経て渡露。グネーシン記念音楽大学研修後、チャイコフスキー記念モスクワ音楽院大学院で博士号(芸術学/音楽学)取得。同時に同音楽院作曲科3年に編入し、後卒業。2010年度日ロ青年交流センター若手研究者等派遣フェローシップ≪日本人研究者派遣≫受給。2011年モスクワ音楽家協会150周年記念音楽コンクール作曲部門グランプリ。2013年国際パイプオルガン作曲コンクール第3位(モスクワ音楽院)。2017年4月、著書『20世紀から21世紀初頭にかけての二つの音楽文化の相互作用:日本とロシア』(ロシア、サラトフ音楽院)出版。11年間のロシア生活を経て2017年帰国。

概要:
「遠き隣国」-ロシアと日本は21世紀の現在においても互いに未知の国というイメージがある。しかしながら、両国の文化面での交流は歴史の中で存在してきたし、今も存在している。今回の講座では、「歌」に焦点を当て、ロシアの歌が、戦後に日本人の「心の歌」とされる歌謡曲の黎明期に与えた影響について、音楽や映像資料とともに知られざる交流の歴史を紐解いていく。全く共通性がないと思われているロシアの歌と日本の歌謡曲のあいだには、戦後のシベリア抑留やうたごえ運動など、いくつもの歴史上の偶然がもたらした繋がりがあった。

事務局だより(2017年4月26日)

前回4月の講演会では、日本の航空・宇宙産業のトップランナーとしてご活躍の講演者をお迎えし、開発に携わってこられた数々の「空気の作用によって大気中に支えられる機械」エアクラフト(航空機)について、気球に始まるその歴史も踏まえつつ、分かりやすくお話しいただきました。宇宙ステーション補給機こうのとりを打ち上げたロケットや、宙を飛ぶという意味で飛行体であるリニアモーターカーなどにもかかわってこられたとのこと。ご講演は科学技術と国の産業政策にも及ぶなど、たいへん刺激的でした。

次回5月の講演会では、本フォーラム理事長と副理事長のお二人から、かつて日本の委任統治領であった南洋の島々についてお話しいただきます。

どうぞ奮ってご参加ください。

6月の講演会は、10日(第2土曜)16時から、ロシアの音楽と黎明期の日本歌謡曲のあいだにあったつながりについてお話しいただきます。7月の講演会は、8日(第2土曜)16時から、幕末の横浜と上海をめぐるテーマでお話しいただく予定です。

詳細は追ってお知らせいたします。


新年度もそろそろひと月が経過し、黄金週間が目前に迫っています。自然は人の思いを乗せて、あるいは取り残し、どんどん進み循環していきますが、しばし緩やかな時間に心身をお安めください。

―旅疲れ少しもあらず若葉風(星野立子)

第140回講演会のお知らせ

南洋の植民と戦争の跡を訪ねて

日付: 2017年5月13日(土)
時間: 15:30 – 18:00  *通常より30分早い開始
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
南塚信吾 氏(歴史文化交流フォーラム理事長)
黒田忠男 氏(歴史文化交流フォーラム副理事長

概要:
第1次世界大戦後のベルサイユ条約により、日本は赤道以北のドイツ領ニューギニアの統治を国際連盟から委任された。南洋庁を設けるなど、日本は同地域の島々の開拓と殖産に積極的に関与し、しだいに日本からの植民も進んだ。しかし、第2次世界大戦(太平洋戦争)においては、その島々が日米両軍の激烈な戦場と化すこととなった。
講演では、この4月に訪問した際の記録をはじめ、映像資料を交えながら、その植民と戦争の歴史を紹介する。前半では、黒田がグアムとポンペイ(旧ポナペ)、後半では南塚がパラオとサイパンについて語る予定である。

事務局だより(2017年3月22日)

3月は、通常の講演会に代えて、歴史散歩を行いました。お二人のガイドに解説いただきながら、両国の回向院、吉良邸跡、勝海舟旧居跡、芥川龍之介文学碑をめぐり、江戸東京博物館を見学しました。江戸の幻景が目前に立ち上がってくるような、充実した春のひと時でした。

次回4月の講演会では、三菱航空機株式会社の元社長をお迎えし、日本の航空機の歴史と、航空機開発の現況についてお話しいただきます。

どうぞ奮ってご参加ください。

5月の講演会は、13日(第2土曜)16時から、かつて国際連盟により日本の委任統治下に置かれていた南洋諸島についてお話しいただきます。6月の講演会は、10日(第2土曜)16時から、ロシアの歌と黎明期の日本歌謡曲の関係をめぐるお話を予定しています。

詳細は追ってお知らせいたします。


桜の開花予想に心騒ぐ季節になりました。この時期は、左党のはずのひとまで、ついつい甘いものに手が出てしまったりします。華やいだ光と、春風のたおやかな香りのせいでしょうか。

―両の手に桃とさくらや草の餅(松尾芭蕉)

第139回講演会のお知らせ

日の丸飛行機を世界の空へ

日付: 2017年4月22日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
戸田 信雄氏
三菱重工、航空宇宙部門で長年に亘り戦闘機、ヘリコプター、旅客機、宇宙ロケット等の開発、生産に携わった。今日のMRJ開発事業の先駆けとなる社内研究を推進し、経産省並びに政府政党からの支援態勢のもと、開発新会社設立を実現し初代社長も務める。この間、H2Aロケット6号機の失敗や初の国産ヘリコプター墜落等の厳しい失敗も経験したが先輩諸氏の温かいご支援で乗り切る事が出来た。

概要:
航空機の歴史をたどりながら、日本のかっての優れた航空機技術や戦後の同分野の復活の様子を話す。そして、技術立国日本として、今こそ世界の空に日の丸飛行機を送り出す時だ。

事務局だより(2017年2月15日)

2月の講演会では、ヒンドゥー教の聖地であるヴァラナシィで長年フィールドワークを重ねてきた講演者の方から、ご自作の地図をもとに、街路に数多く佇む神々のシンボルであるリンガ像や、人びとの信仰の姿についてお話しいただきました。また、そこに暮らす日本人妻の聞き取り調査の結果も紹介いただき、民族、言語、宗教、階級等の相違が織りなす複雑なインド社会を展望するための糸口を分かりやすく示してもらいました。

次回3月の講演会は、いつもの渋谷の会議室を離れ、下掲の要領で江戸の歴史を探訪するエクスカーションを実施いたします。江戸東京博物館で案内役をお務めになる、江原祥郎氏と野田莞爾氏が散策からご同行し、説明くださいます。

どうぞ奮ってご参加ください。

4月の講演会は、月後半の22日(第4土曜日)の午後4時からになります。三菱航空機株式会社の前社長を講演者にお迎えし、日本の航空機産業についてお話しを伺う予定です。5月の講演会は13日(第2土曜)午後4時から、南洋諸島をテーマに予定しています。詳細は追ってお知らせいたします。

詳細は追ってお知らせいたします。


窓外の光りが日々強さを増し、いまだ冷気とどまる街角でも、ふと、いずこから飛んでくる梅の香を感じることがあります。躍動への予感に満ちた季節をお楽しみください。

―うす雪を透いてみどりや蕗の薹(原石鼎)

第138回講演会のお知らせ

江戸を歩く~両国歴史散歩(エクスカーション)

日付: 2017年3月4日(土)
時間: 15:00 –
集合場所:JR両国駅西口改札出口

行動予定:(地図をご参照ください)
15時〜16時 回向院、吉良邸ほかの歴史散策
16時〜18時 江戸東京博物館見学
18時10分〜 懇親会(両国八百屋町花の舞 江戸東京博物館前店)
* 皆さまのご都合に合わせて、どの時間帯から参加されてもかまいません。

参加費:
江戸東京博物館入場料:600円
懇親会費:5,000円(ちゃんこ鍋付き、飲み放題)
*懇親会に参加ご希望の方は、予約の都合上、2月26日までに、メールかFAX、またはお電話で事務局までご連絡ください。

両国マップ

フェニキア・カルタゴ研究会 第3回公開報告会のお知らせ(2017年3月12日開催)

世界史研究所会員で、歴史文化交流フォーラムにおいても講演をしてくださったフェニキア・カルタゴ研究者の佐藤育子さんから、研究グループの公開報告会(2017年3月12日、東京都文京区放送大学)の案内をいただきました。

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