「『萬國新史』の翻刻を通して(仮)」
日付: 2019年9月14日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)
講師:
南塚信吾氏、稲野強氏、木村真氏
講演者プロフィール:
南塚信吾 氏 世界史研究所所長、歴史文化交流フォーラム理事長
稲野強 氏 世界史研究所特別研究員
木村真 氏 世界史研究所研究員
概要:
世界史研究所では、昨年夏に、箕作麟祥の『萬國新史』(1871-77)を翻刻し、自費出版しました。明治初期、江戸期の蘭学一辺倒から、英仏独露等の言語を通して得た情報を考察する洋学へと、知識の扉が大きく開かれました。箕作は卓越した語学力を活かし、数カ国語の世界史関連書籍を熟読消化して、当時としては驚くほど質の高い世界史を上梓することに成功しています。
講演では、まず、同書が同時代に持った意義やその後の日本の世界史研究上に占める位置などを中心に、南塚信吾氏にお話しいただきます。次いで、同書のおもにバルカン地域の叙述をめぐって木村真氏が、さらにドイツやオーストリアの叙述について稲野強氏が、それぞれご専門の立場から検討してくださいます。