事務局だより(2018年5月28日)

前回5月の講演会では、三河・遠江・南信の県境を越えた地域連携の歩みと現在について、同連携会議の新ビジョン策定委員を務める講演者からお話を伺いました。行政の枠を超えることの意義と可能性、またその困難をも率直に語っていただきました。終始、地域に注がれる講演者の温かい眼差しが感じられて、住んだことのない土地に郷愁を誘われるような思いでした。
次回6月の講演会では、旧ユーゴスラヴィアを代表する彫刻家メシュトロヴィチと日本の彫刻家団体「構造社」の芸術思想に見られる共通の志向性に焦点を当てつつ、両国の芸術と社会を社会史の視座からお話いただきます。
どうぞ奮ってご参加ください。

7月の講演会は、14日(第2土曜日)になります。富山県に拠点を置く「スギノマシン」から水関連技術の専門家をお招きし、福島原発の水処理を含め、水にまつわるテーマでお話しいただく予定です。
詳細は追ってお知らせいたします。
8月は夏休みのため、講演会はお休みいたします。


日に日に蒸し暑さが増してきました。雨雲が山の果て、ビルの彼方まで遠く覆う季節が目前に迫っています。水に濡れた草花や街路、雨音をはじかせる家々のたたずまいも、ときに親しみたい風物です。

―都電に乗る梅雨の巷のしたしさに(中村草田男)