6月の講演会では、沖縄の作家大城立裕の作品を取り上げて、沖縄が歴史上置かれてきた政治的、文化的立場について語っていただきました。文学という個人的な営為の分析が社会全体を語ることにつながる、という文学社会学のアプローチは興味深いものでした。
次回7月の講演会は、通常の講演会と形式を変え、70年前の8月をめぐり、歴史文化交流フォーラムの有志の皆さまからお話を伺います。皆さまの幼少期の記憶のなかにある、あるいはご親族や地域の方々から伝え聞いた1945年8月は、いまどのような形と意味をわれわれに提示してくれるのでしょうか。原爆が投下された長崎市、地方都市で最大級の空襲被害にあった富山市などを中心にお話をしていただく予定です。
どうぞ奮ってご参加ください。
8月は事務局が夏休みのため、講演会はお休みいたします。次回講演会は9月12日(第2土曜日)の午後4時からの開催となります。詳細は追ってお知らせいたします。
本格的な炎暑の季節を前に、湿気をはらんだ梅雨空の日々が続きます。でも、梅雨のさなかに夢想するかなたの夏は、ほんとうの夏よりも美しいものかもしれません。
―梅雨晴れやビルの狭間にマストの帆(間島あきら)