事務局だより(2014年12月1日)

11月の講演会では、鎌倉仏教のなかで特異な位置を占める日蓮とその時代ついて、『立正安国論』と『吾妻鏡』の記述を対比しつつお話しいただきました。庶民の傍らに住まい、かつ海外の動向にも目を逸らさなかった日蓮のリアリスティックな姿勢は、宗教者と社会の関わり方についてあらためて考えさせるものでした。

次回は、あまり情報として接する機会の多くない、近世江戸期の京都について語っていただきます。どうぞ奮ってご参加ください。

12月6日(土)は講演会終了後、忘年会を催します。皆さまの参加をお待ちしております。

新年明けての講演会は、1月10日(土)の開催となります。世界の海賊の比較研究を予定しております。詳細は追ってお知らせいたします。


秋の後ろ姿を見送って冬を迎えようとするとき、わたしたちを取り巻く彩りある世界の傾斜や消失を目に、どうしても薄寂しさにとらわれるのを禁じ得ません。でも、きっと継続する命のために必要な休息の時期なのでしょう。皆さまも安穏な冬の日々をお迎えください。

―今日生きていのちの音の落ち葉踏む(湊元子)