事務局だより(2014年9月26日)

前回9月の講演会では、お二人の講演者から開戦100周年を迎えた第一次世界大戦をめぐって、教育(歴史教科書)、メディア(新聞)、そしてアカデミズム(研究会と研究書)それぞれの場に特徴的な視点と議論の傾向を概観していただきました。最後に、上記のいずれにおいても隅に追いやられがちな、日本を含むアジア諸国から世界大戦を見る意義について語っていただき、参加いただいた皆さまと活発な質疑応答が交わされました。
10月の講演会では、オランダ近世史がご専門の講演者から、アムステルダムと江戸におけるモノの売り買い(特に古着)の比較を通して、東西二都市の生活空間の相似相同を語っていただきます。
どうぞ奮ってご参加ください。

次々回は11月8日(土)の開催となります。日蓮の研究者にお話しいただきます。詳細は追ってお知らせいたします。


今年は全国的に、「彼岸まで」の長い夏の余韻を暮らした地域はあまりないようです。特に東日本では、予告なく玄関前に秋が立っていたような、そんな唐突な季節の入れ替わりでした。いずれにしろ、天候不順だった夏の後、秋が自然の豊かな実りを引き連れてくることを願います。

―火だるまの秋刀魚を妻が食はせけり(秋元不死男)