第163回講演会のお知らせ

「ユダヤ史のなかの東アジア」

日付: 2019年7月13日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
丸山 直起(まるやま なおき)氏

講演者プロフィール:
丸山直起(まるやま なおき)氏
 1942年長野県生まれ。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士。小樽商科大学、国際大学をへて明治学院大学法学部勤務。明治学院大学名誉教授。
 専門は国際政治学。著書に『ホロコーストとアメリカ』(みすず書房、2018年)、『太平洋戦争と上海のユダヤ難民』(法政大学出版局、2005年)など。

概要:
 ユダヤ人、シオニズムそれにイスラエルに関して書かれた歴史書において東アジアが言及されることはほとんどない。欧米の多くの研究者が歴史の舞台に取り上げるのは地中海地域やヨーロッパである。たしかに東アジアのユダヤ人人口は無視しうるほどであり、ユダヤ人の運命を決めた重大事件はヨーロッパおよびその周辺で起きている。だが、東アジアは軽視されていい地域かというとそれは間違っている。強調したいことは、近代ユダヤ史のなかで東アジア、とくに中国や日本の重要性にもっと光があてられるべきであろうという点である。
 この視点からユダヤ人と中国、日本を中心とする東アジアとのかかわりについて、つぎの時期にわけて報告したい。
1 日露戦争期
2 第一次世界大戦期
3 ホロコースト期
4 戦後期