前回6月の講演会では、明治以降、ロシアの民衆音楽が日本の音楽に与えた影響を歴史的にたどっていただきました。特に、日本の戦後歌謡のヒット曲とシベリア抑留体験のひそかな繋がりは新鮮な驚きでした。
次回7月は、上海に長く滞在された講演者をお迎えし、西洋列強により開港を余儀なくされた中国上海と日本横浜の歴史を対比検討していただきます。
8月は事務局の海外出張等のため、講演会はお休みをいただきます。9月の講演会は、9日(第2土曜日)の午後4時から開催予定です。幕末から明治期に活躍した洋学者箕作麟祥の著作『万国新史』(明治4年)を中心に、彼の家系である津山藩蘭学者の仕事にも触れつつお話しいただきます。詳細は追ってお知らせいたします。
空梅雨気味だった東日本も、雨雲に覆われる日が増えてきそうな6月末を迎えています。お忙しい日常のなか、眠気を誘うそぼ降る雨に身をゆだねて、きたるべき炎暑に備えるようなひと時を愛おしみください。
―青梅に手をかけて寝る蛙哉(小林一茶)