第137回講演会のお知らせ

ヴァラナシィにおける信仰

日付: 2017年2月11日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
宮崎 智絵氏 (二松学舎大学)
専門は宗教社会学、比較文化、比較宗教。インドの宗教と社会を中心に研究。立正大学文学部助手を経て、立正大学・二松学舎大学・日本大学理工学部で講師。インドのヴァラナシィをいろいろな視点で調査している。論文に「インドにおける日本人女性の結婚とコミュニケーションの行為選択」(二松学舎大学国際政経論集第19号)「インドにおける宗教的マイノリティと日本人女性の結婚」(二松学舎大学論集59号)などがある。

概要:
インドにおいてヒンドゥー教は、カースト制度など社会制度や日常生活にも深く根を下ろしており、80%近くの人々が信仰している主要な宗教です。そこでヒンドゥー教の聖地として有名なヴァラナシィについて、現地調査をもとに信仰の実態についてご紹介します。ヴァラナシィは、マニカルニカーガートを中心とした死、ダサシュワメードガートを中心とした生の機能をもつとともに、三つの巡礼路による聖域とが重なった多重構造の宗教都市です。さらに、日常の生活の場として俗なる空間でもあります。巡礼者にとっての聖地と居住者にとっての日常とが共存している都市なのです。また、このようなヴァラナシィにインド人と結婚して居住している日本人女性へのインタビューを通して、インドの社会や信仰、あるいはどのようにインドに同調、差異化しているのかについて紹介したいと思います。