幕末・上州・国定忠治
日付: 2016年1月14日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)
講師:
木村英明(きむらひであき)氏(歴史文化交流フォーラム会員)
概要:
幕末には無宿人一般を指すものとして「上州無宿人」という表現が広まるほど、上州からは人別を外れて無職のままさ迷う渡世人が輩出しました。なかでも、その行動が幕藩体制に対する反逆の色合いを強くおび、公儀が長年追い続けた存在が国定忠治でした。忠治が生きたのは、天保の大飢饉、大塩平八郎の乱、蛮社の獄、アメリカやフランスなど外国船の来航、天保の改革の失敗、そして鼠小僧の暗躍など、傾きつつある徳川幕府の姿が露わになった時代でした。
上州地域の代官も務めた、水野忠邦の英吏、羽倉外記による基礎資料『赤城録』をはじめ、当時の古文書を参考にしながら、忠治の存在がその時代に占めた意味を考えたいと思います。