第123回講演会のお知らせ

『天空の彼方(かなた)』
鳥山 信子 氏

日付: 2015年11月07日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師プロフィール:
鳥山 信子(とりやま のぶこ)
1935年東京生まれ
1953年~1965年 貿易会社、外資系商社に勤務し職業教育、語学を習得。
1965年~1969年 海外渡航が自由化され、東京オリンピック開催の翌年、横浜より海路ナホトカ、鉄路ハバロフスク、空路モスクワを経由し、南下して旧ユーゴスラビア、ベオグラードに到着し、国内をまわり、ドゥブロヴニクで船にのりイタリアへ渡り、地中海沿岸をたどり最終目的地のマドリッドに到着。現地の総合商社に勤務しながら、スペイン語の研鑽を積む。4年間の滞在中、近隣諸国を訪れる。
帰国に際し、約3ヶ月かけて南廻りし14ヶ国を巡る。
1969年~1978年 精錬会社の海外事業部に勤務し、海外の合弁会社との鉱山開発業務に係わる。
1978年~1994年 スペイン市中銀行の在日駐在員事務所に入行し、支店開設業務に従事し、その後16年間勤務。
1994年~ 撮影旅行を繰り返し、スペイン、フランス、イタリーと続くロマネスクの巡礼路、世界遺産の中近東、アフリカ、ペルー、アジア、並びにカナダ、アメリカを訪れる。再訪した国々も多いが、時代の変遷に伴い、分離独立した国が多くなり、正確な数は不明。2013年より毎夏チベットを訪れる。目下上田市郊外に作品を収集し、常設館を準備中。社会福祉法人ひかりへ寄贈する事に決定。

講演要旨:
今年7月に訪れたチベット2週間の旅の映像を通して、高山植物の宝庫、無限に開かれた草原に草を食む動物の群れ、さらに、自然の造形とはいえ、地球の息吹を感じさせる壮大な絵画のような、海底から隆起した土林を紹介する。
四川、青海、雲南を含む面積は、約250万平方キロメートル、日本全土の7倍にあたる。
数々の秘境を通って行く「中国の一番美しい湿原」、数年前まで外国人の立ち入りが禁じられていたニンマ派の最大級の僧院ラルン・ガル・ゴンバ。後者は、山肌に密着した巨大な集合住宅が山頂まで続き見事である。
チベットの夏は百花繚乱、青いケシに魅了された旅は再訪を促してやまない。